里山ホテル ときわ路

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SATOYAMA BLOG 里山ホテルでの出来事やトピックスを紹介

【里山の自然】アブナイ・知っておきたい里山のいきもの

【7/22 追記あり】

こんにちは、里山ホテルの自称エコロジスト、てきか係です。

昨今メディアを賑わし、先日もここ茨城県でその存在(死骸)が確認
されたと報道があった「ヒアリ」。私は大学時代にカリフォルニアの
砂漠の真ん中で出会ったことがありました。

シエラネバダ山脈を越えモノ盆地へ向かう途中、道端で車を止め、
その地形と植生を学ぼうとしていた時、クラスメイトの一人にヒアリが
登ってきてしまい、引率をしていた恩師が冷静かつ大急ぎで、タオルで
彼の身体を這うヒアリを払い落としたのでした。

彼が噛まれなかったのは本当に幸運(噛まれていたら、フィールド
スタディは初日で引き返さざるを得なかったでしょう)でしたが、
改めて自然の中に身を置くときには、様々な事柄に注意深くなり、
状況を把握する冷静さと、的確に対処し得る知識が必要だと、背筋を
冷たくしながら学んだ私たちでした。

(ヒアリの巣=蟻塚 出典:常陸太田市)

これまた幸運なことに、生きたヒアリは確認されていませんが、
この機会に、自然に接して暮らす上で注意と敬意を払い、また対処法を
身に着けるべき、里山のお隣さんたちの一部を紹介したいと思います。

マムシ

クサリヘビ科マムシ属の毒ヘビ。体長50cm~1mほどで、ふるさとの
森では水辺や湿地でよく見かけます。毒は強力ですが決して好戦的では
ないので、近くに寄らないよう、早期警戒と棒切れなどでの威嚇が効果的です。
万が一噛まれてたら、とにかく急いで救急車を呼び病院へ。

Gloydius blomhoffii.jpg
ニホンマムシ By ThreeStar – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link

ヤマカガシ

ナミヘビ科ヤマカガシ属の毒ヘビ。マムシより一回り大きく、強い毒を
持つものの、威嚇した後に死んだふりをすることも。マムシ同様水辺を
好みますが、ホテル周辺まで散歩に来ている姿を見かけたことも。
よほどイジメない限りは噛まれないけど、急な遭遇を避けるためにも
これもマムシ同様に早期警戒が重要です。

Rhabdophis tigrinus DSCN2681.JPG
ヤマカガシの頭部 By Yasunori Koide投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link

里山ホテルで最も多く存在を感じる(季節になると抜け殻がそこらじゅうに
ある)ヘビはアオダイショウですが、毒は持っていません。2メートルを
超える「ヌシ」にお目にかかれたらラッキーです。(車で轢かないように
気を付けてください)

Elaphe climacophora.jpg
アオダイショウ By てんどん from Chiba, Japan – 満腹だって (Archived by WebCite® at http://www.webcitation.org/5nxW58Ccu), CC BY 2.1 jp, Link

スズメバチ

大型で攻撃的なハチ。日本中にいるので特筆すべき点は多くありませんが、
アナフィラキー(アレルギー)ショックに起因する死亡事故は毎年の様に
報道されるなど、日本の森の(最近は都市部にも多いですが…)一番の
リスクと言っても過言ではありません。

里山ホテル周辺のふるさとの森にもスズメバチトラップが仕掛けられ、
常に対策は講じられてはいますが、カチカチという威嚇音を聞いたり、
姿を見かけたりしたら静かに後ずさりし、周りの人やホテルスタッフに
伝えることが被害を防ぐために大切です。

オオスズメバチ
オオスズメバチ CC 表示-継承 2.5, Link

ウルシ

漆器に用いる漆が採れる、ウルシ科ウルシ属の樹木の総称。
かぶれ(アレルギー性接触性皮膚炎)ることで有名なのでご存知の方も
多いと思われますが、高木(ウルシ)、低木や草っぽいもの(ヤマウルシ)、
他の木に巻き付く蔦状(ツタウルシ)など見た目にバリエーションがあり、
さらに直接触れなくても近づいただけでアレルギー反応が起きる方も
いたりと、注意して歩かないと困る在来種です。

Rhus trichocarpa 2.JPG
ツタウルシの例 By Dalgial投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link

北米でもハイキングで見つけた際には「ピーオーピーオー(Poison Oak=
ウルシの意)」と指さし後続者に伝えるなどしていましたが、手入れの
行き届いた里山であれば藪にでも分け入らなければあまり心配は要りません。
ふるさとの森にも生息しているので、今夏企画中のネイチャーウォーク
(エコツアー)でその野生の姿を学びに行くと良いでしょう。

豊かな自然=生物多様性

本当に基本的かつよく見かける「里山のアブナイ隣人たち」をご紹介しましたが、
危険=排除すべきもの、ではありません。もちろん、生態系のバランスを壊し
かねない外来種というものは最大限避けるべきですが、危険な生き物も里山の
住人、彼らが担っている役割が、その森には必ずあるのです。

そこに住む危険を熟知し、対策を識り、その上で里山の恩恵を享受してこそ、
私たち人間も里山に暮らす生き物として共生していると言えるのです。

正直ヒアリは怖いです(実体験)し、生態系へのマイナス影響を考えると
このまま事無きを得ることを切に願いますが、不要な恐怖が里山の楽しさ
美しさを奪わないよう、私自身も理解を深めていきたいと思います。

[7月22日追記] 

当初ヒアリとして発表されていたアリの死骸が、実は「アカカミアリ」だった
との発表がありました。とはいえ、いずれも米大陸由来の外来種。
このまま拡大せず、収束することを切に祈ります。


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